シエナ県とは
息を呑むような風景と、のどかな村。まるでタイムスリップしたような気分にさせてくれる場所がたくさんあります。
フィレンツェ県と同じく見所に欠くことがなく、世界遺産が4つあります。
ゴシックの街並みが美しいシエナ
「中世の摩天楼」と呼ばれるほど塔の家が建てられたサン・ジミニャーノ
雄大な丘が広がる自然遺産のオルチャ渓谷
オルチャ渓谷に中にある「ルネッサンスの理想郷」と言われたピエンツァです。
また、ワインの王様と呼ばれるブルネッロの産地モンタルチーノやヴィーノ・ノービレというワインの産地モンテプルチャーノ、温泉地であるキャンチャーノ・テルメ、バーニョ・ヴィニョーニ、ラポラーノ・テルメなどもあります。
フィレンツェ県と同じくキャンティエリアを有する県でもあるので、美しい風景を楽しみつつワイナリー巡りをするのにうってつけです。
シエナの街
シエナはトスカーナの歴史的な都市一つで、赤レンガのゴシックの街並みが特徴です。街を囲っていた城壁とかつての街並みが残ることが評価され、1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。
古代ローマ人がやって来る前にエトゥルリアの民と呼ばれる人達が「サエナ」という集落を作ったことが街の始まりとされています。
一方、ローマ建国の兄弟の一人レムスの子供たち、アスキオとセニオによって設立されたという伝説もあります。
中世には重要な商業・金融の中心地となり、内陸部でありながら陸内の他国、アジア圏とも商業で繋がっていました。その他、巡礼の旅の通過地点として人、経済、文化の交流があった事もあり、シエナ共和国は13世紀から16世紀にかけてその全盛期を迎えます。1472年には世界最古の銀行と言われるモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナが設立され、現在も存続しています。
見所は大聖堂と「世界一美しい」と言われるカンポ広場です。
大聖堂はロマネスク−ゴシック様式の壮麗な教会で、床の装飾は「イタリアの至宝」と称されるほど素晴らしいです。
カンポ広場で毎年7月と8月に行われる馬のレース、パリオも有名です。
また世界の音楽の才能を持った若者を育成するキジアナ音楽院には1993年に美智子様もいらした事もあり、日本との繋がりもある街です。
フィレンツェから南に70キロ、バスで1時間強で行けるので、フィレンツェからの日帰り観光もお勧めです。