8年に渡るヴァザーリの回廊の修復が終わり、12月21日から一般公開が再開します。
ヴァザーリの回廊は、ヴェッキオ宮殿、ピッティ宮殿間を繋ぐ空中回廊で、1565年に芸術家ジョルジョ・ヴァザーリによって設計されました。トスカーナ公主コジモ・デ・メディチ1世が家族が自宅であるピッティ宮殿から、政府の拠点であるヴェッキオ宮殿まで、安全に移動できるように計らい、1kmに渡る回廊を作らせます。
川沿いのヴァザーリの回廊下修復前まで、1600年代に蒐集された肖像画が回廊に展示されていましたが、今はウフィツィ美術館内に移されています。なので、今後は「メディチ家の気分になってフィレンツェの市井を眺める」という体験を味わえます。
回廊へはウフィツィ美術館の2階D19の部屋から入場します。チケットはウフィツィ美術館の入場料込みで43ユーロ+予約手数料4ユーロ、12月10日から予約開始です。
〈予約サイト〉
一度の購入で予約できるのは5枚まで。これは日にちを変えても同じです。予約時に入場者の名前を入れる必要があります。
回廊の入場予約時間より、2時間前から館内には入れてくれます。公開時間は10時15分から16時35分(月曜休み)、1回の入場上限は20分ごとに25名までです(+ガイドや付き添いの人は2人まで)。入場時には予約した時に送られるQRコードを提示します。
回廊に滞在できる時間は45分です。回廊内でガイドツアーはできませんので、ガイドは出口まで付き添うのみです。
出口はボーボリ庭園の端にある「ブオンタレンティの洞窟」の脇です。係員がピッティ宮殿正面入口まで誘導してくれます。
一度回廊に入ったらウフィツィ美術館に戻ることはできません。ただし、お荷物をクロークに預けた方は荷物を受け取るためにのみ再入場できます。
(記載の情報は2024年12月9日現在のものです。)